2009年09月

8月19日から25日まで、気の合った仲間19人(2×6+7)でツアーを組み、アラスカに行ってきました。
旅行記は、凜のママのHP(←クリック)をご覧下さい。


なんといっても今回の旅行の最大の見せ場はマッキンリー山(6194m)です。

デナリ(先住民の言葉で「偉大なもの」の意)とも呼ばれる、北米大陸の最高峰です。


デナリ国立公園から               (2009年8月21日撮影)

山の東側に広がるデナリ国立公園の曲がりくねった急坂を、バスが登りきると、目の前に突然、開けたツンドラ地帯の彼方に、青空を背景にどっしりと聳え立つマッキンリー山が、姿を現します。
ハッと息を呑む絶景です。

ストーニー・ヒル展望台から。
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向かって左側の頂が南峰で最高峰、右側の北峰は5934mです。
この山は、麓からの標高差(比高)が5500mもあり、この時期、麓から山の全容を望むことが
出来るのは20%程度とのことです。

公園の中では、彼方此方でお馴染みになった頂が顔を覗かせます。
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アラスカ鉄道から               (2009年8月20日撮影)
 
アンカレッジからデナリに向かうアラスカ鉄道の車窓からも、マッキンリー山の美しい姿を望むことが出来ます。

アンカレッジを出発してすぐに、線路沿いの森の彼方に姿を現します。
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マッキンリー山の登山基地、タルキートナ付近から見たマッキンリー三山。
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フォーレイカ山(5304m)、ハンター山(4257m)、マッキンリー山(6194m)
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サシトゥナ川越しにマッキンリー山の全身を望むことの出来る眺めは最高!
ここから山が見通せるのも、強い運に恵まれてのことです。     
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上空から               (2009年8月21日撮影)

10人乗りの小型飛行機に乗り込み、酸素マスクを着けて、6000mを超える高度から、マッキンリー山を見下ろします。
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険峻な山並みと谷を埋める氷河を超えて、マッキンリー山の頂を目指します。
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頂上を巻きながら、
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大岩壁を掠め
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湧き上がる雲に目を凝らしながら
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頂上を見下ろす高度まで上昇します。
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マッキンリー山の南西に連なるフォーレイカ山を望み
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南に位置するハンター山を廻って
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1時間半の飛行を終えます。
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2009年8月21日 <旅行3日目>

10人乗りの小型飛行機に乗り込み、酸素マスクを着けて6000mの高度から、マッキンリー山から発する大氷河群を巡っていきます。
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マッキンリー山の頂に向かって一直線、ぐんぐんと高度を上げていきます。
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眼下には、山頂から続く切り立った山並みの間に、大きくうねた幾筋もの氷河が、次々と姿を現します。

山の斜面や台地に始まり、山に引っ掛かっているように見える氷河は、「アルパイン氷河」(「ハンギング氷河」とも)と呼ばれています。


ラス氷河
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エルドリッジ氷河
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マルドロウ氷河
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カヒルトゥナ氷河
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険しい山並みに挟まれた谷を埋め尽くし、日の光を受けて神秘的な青い色(Glacier Blue)に光る流れを見つめていると、スーッと引き込まれていきそうな気がします。

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2009年8月23日 <旅行5日目>

アンカレッジの南東約100kmに位置するプリンス・ウィリアム湾の、入り組んだフィヨルドに注ぎ込み、巨大な氷の塊を海中に落とし込んでいる多くの「タイドウォーター氷河」を巡るクルージングに出発です。


クルージングの出発港に向かう途中、山の斜面に大きくくねる氷河を見ることが出来ます。

エクスプローラー氷河
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ミドル氷河
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ポーテージ湖に迫るバーンズ氷河
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ウィティア港から大型双胴船クロンダイク・エクスプレス号に乗船し
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4時間半の航海に乗り出します。
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今日は生憎の雨模様、気温もグンと冷え込んでいます。

キャスケイド氷河
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バリー氷河
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左右にそそり立つキャスケイド、コックスの両氷河を従えた大氷河に近づいて、しばし停船します。
残念ながら、山の上から海面まで繋がった氷河の上流は雨に霞んではっきりと捉えることは出来ません。

コックス氷河
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フィヨルドの彼方此方では、大きな滝がそそり立つ岩壁を這うようにして、海に注ぎ込んでいます。
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サプライズ氷河
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2度目の停船です。ここでは氷河の崩落(カーヴィング)を待ちます。
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海面に漂う氷塊が崩落との遭遇の期待を膨らませます。

今だ!という船のスタッフの指差す方を見ると
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小規模ですが、崩落による飛沫が上がり、甲板上では歓声が上がります。

漂う氷の上にはアザラシの群れ。
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船のスタッフが、海から氷河の欠片を引き上げてくれます。
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早速オン・ザ・ロックで一杯
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岩礁の上で寛ぐ(?)トドたち。
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滝の横の岩壁には、ミツユビカモメが羽を休め
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船の周りを飛び回ります。
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アメリカ合衆国の国鳥白頭鷲
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氷河に近づくと気温が下がる中で、防寒着を雨に濡らしながら、写真機だけは庇い、フィヨルドに落ち込む氷河の迫力を堪能するクルージングです。

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8月19日から25日まで、気の合った仲間19人(2×6+7)でツアーを組み、アラスカに行ってきました。
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2009年8月20日 <旅行2日目>

アンカレッジからデナリ国立公園に向かうアラスカ鉄道の車窓から大自然の展望を堪能します。

アンカレッジ駅
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アラスカ鉄道本社
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駅構内のはずれでアラスカ鉄道本社ビルが、趣のある佇まいで列車を見送ってくれます。

アンカレッジを出発して10数分、マッキンリー山が姿を見せます。
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最初の停車駅ワシラ
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アンカレッジから70km、1時間20分。
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駅の横には、ワシラ湖の穏やかな水面が望めます。

線路際にはタイガ(唐檜)の林が続きます。
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マッキンリー山に連なるフォーレイカ山も木々の間から顔を見せています。
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アンカレッジから115km、1時間50分。

サシトゥナ川の向うにマッキンリー山がその全身を見せてくれます。
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ガイド・ブックには「北米大陸の最高峰を覆う天候が晴れて見通せるのは、夏のこの時期には20%程度である」と書いてあります。
その20%に当たりました。
アンカレッジから177km、2時間40分。


2つ目の停車駅タルキートナに着きます。
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ここは、マッキンリー山の登山者が、小型飛行機で山に向かう拠点の町です。
かの植村直己さんも、ここから帰らぬ旅に出発しました。
アンカレッジから181km、2時間50分。


サシトゥナ川越しに、マッキンリー山の全身を望むもう一つの地点を通過。
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食堂車で、トナカイのシチュウを味わいながら、この絶景を楽しみます。
アンカレッジから191km、3時間15分。

線路沿いのシダがきれいに色付いています。
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白樺の木も、少し色付き始めています。
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アラスカの秋は、9月前半の2週間。この間に紅葉し、後半には長い冬が始まリます。

線路際のファイア・ウィード(ヤナギラン)
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花は盛りを過ぎていて、綿毛が当たり一面飛び交っています。
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線路際のヤロー(ノコギリソウ)
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沿線には湖沼が点在していて、美しい景観を次々に見せています。
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アラスカには300万もの湖沼があるそうです。(!?)

サミット湖
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標高720mにあるこの湖は大陸分水嶺になっています。
向かって右(南)に流れ出す川は、クック入江を通って太平洋に達します。
左(北)に流れ出すネナナ川は、ユーコン川に合流しベーリング海に達します。

濁った川澄んだ川
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沿線を流れる川には、白濁した大きい川と青く澄んだ小さな川があります。
白濁した川は、氷河から流れ込む川で、氷河の氷が削り取った岩石の粉を含んでいるのです。
澄んだ川は、雪解け水や湧き水の川とのことです。

ネナナ川と平行して暫く走ると、やがてデナリ公園駅に到着します。
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沿線に拡がるアラスカの大自然を満喫する7時間半の鉄道の旅の終わりです。

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2009年8月21日 <旅行3日目>

四国4県(18,803平方km)の1.3倍(24,585平方km)の広ささを持つ、デナリ国立公園【ウィキペディア】(←クリック)の大自然を、バスで7時間掛けて見て廻るツンドラ・ウィルダネス・ツアーに出掛けます。
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見所は、タイガ(唐檜)の林
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ツンドラの平原
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そこに生息する野生動物たちです。

野生動物のうち、ムース、ドール・シープ、灰色狼、グリズリー・ベア、カリブーの5種は、ビッグ5と言われ、観光客が巡りあえる可能性は非常に低いと言うことです。
とはいえ、ガイドを兼ねる運転手の経験と観察力に更に他のガイドからの目撃情報が加われば、その可能性も高くなるようです。



ムース
出発して20分、バスの右手、タイガの林の中から、ムースの雌が1頭、ヌーッと現れました。
エンジンを止めて、窓越しに観察・写真撮影をします。
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暫く、バスの横で歩き回って、やがて踵を返して林の中へ消えて行きます。

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バスの前方に雄・雌2頭のムースが見えます。運転手の説明では、若いつがいだそうです。
やがて彼らも連れ立って、右手に去って行きます。




ドールシープ
運転手がバスを停め、右手の遠くの山の斜面を指します。
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小さな白い点がいくつか急な斜面を登っていきます。

慌ててレンズを600mm相当に交換して、シャッタを切ります。
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画像を拡大してみると、羊の形は判りますが、ドール・シープの特徴的な巻き角まではよく判りません。




灰色狼
次に出会ったのは、灰色狼です。
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レンズを通して見てみると、まだ体の小さな子供を連れた家族のようです。

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その場では、気が付かなかったのですが、画面右上に、こちらを向いて伏せている2頭も見えています。




グリズリー・ベア
またまた、遥か彼方の草原を、悠然と移動する動物がいます。
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望遠レンズで寄ってみると、
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グリズリー・ベアのようです。

つがいでしょうか、後ろからもう1頭が追い掛けて行きます。
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カリブー
ビッグ5の最後は、カリブーです。
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大きな川の川原を、3頭連れ立って歩いています。

流れを横切って、そのまま立ち去ります。
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特徴あるシルエットです。



ビッグ5の他に、カンジキウサギ地リス、アラスカ州の州鳥であるライチョウなどがバスの前を横切ったり、道の端に立ち止まっていたりしているのを見かけました。
カンジキウサギ
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1回の公園巡回で、必ずしも出会えるわけではないビッグ5全てを観察し、写真に収めることが出来たので、ガイド嬢は「こんなに運の強い人達は珍しい」と感心することしきりです。

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